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CSE v2 チェックポイント2 — M2の古典的な検証の系列(H-M2-1 → H-GEN-1 → H-GEN-2 → H-M2-1b)

作成: 2026-09-29(H-M2-1bの凍結の直後)。DRAFT(commit 6b776a8)→ Codexの系譜監査(FAIL 1件、§6)→ 修正。状態: FINAL/FROZEN(2026-09-29)。以後、本文は書き換えない。

この文書は、凍結済みの各研究の結論をそのまま並べて、M2(複数仮説の探索)の古典的な検証の系列を1枚にし、「v2で何を試して、何が残ったか」を再固定するためのものである。各研究の結果・判定・解釈は、それぞれのプロトコルが正本であり、この文書はそれらを書き換えない・強めない。数値はすべて各プロトコルからの引用である。M4・M7・M1とH-GEN-2までの流れはV2_CHECKPOINT_1.md(FINAL/FROZEN、commit e53aa89)が正本で、この文書はそれを書き換えない。

この文書では次の研究を決めない。決めるのは、この文書の凍結とOPEN_HYPOTHESES.mdの整理の後にする(2026-09-29、ユーザーと合意)。


1. 一本道の要約

H-M2-1   M2の古典対照(A=greedy / B=1回分岐 / C=beam-k)
         → P1(B対A)・P2(C対B)ともNOT FOUND、floor_both を伴う
   ↓  原因を切り分けないまま温度やbeamを調整するのを避け、診断を優先(運営上の判断)
H-GEN-1  自由生成の最初の逸脱の診断(改善はしない)
         → 登録済みの出力R1(near_miss 806/1599)。history が最大の正のscore差の構成項(1595/1599、観察)
   ↓  R1の路線の候補はH-M2-1bだったが、history の観察を介入で検証する事後の判断
H-GEN-2  デコード時の係数への介入
         → hist_off PASS / pair_off NOT PASS(履歴の項への特異性は未検証)
   ↓  hist_off の構成を、M2の問いの新しい登録構成として採用(結果を見た後の事後の判断)
H-M2-1b  history-off構成・未見の課題 hm2_1b で、同じP1・P2を事前登録して再検証
         → 再び P1・P2ともNOT FOUND(floor_both には該当しない)

要点: H-GEN-2のPASSと、M2の仮説が支持されたこととは別である。 H-GEN-2は、デコード時に履歴の項を外すと自由生成の最初の逸脱が遅れることを、登録した基準で支持した。しかし、その構成に移して同じM2の問いを事前登録で再検証しても、複数仮説の探索(B・C)の登録した改善の基準は満たされなかった。H-GEN-2の結果は、自由生成の挙動についての結果であり、M2の比較優位についての結果ではない。

2. 研究ごとの整理

2-1. H-M2-1(古典的な複数仮説の探索)— 正本 H_M2_1_PROTOCOL.md §6・§14〜15

項目 内容
Question CSEの自由生成(想起課題)で、CSE自身の確率だけを使う複数仮説の探索は、greedyより正しい系列を多く想起できるか。継続的なbeamは1回の分岐に対して追加の比較優位を示すか
Intervention デコード方式: A = greedy、B = greedyの経路で1位と2位の差が最小の1ステップだけ上位k個に分岐、C = beam-k(k = 3、score = 長さ正規化なしの累積log p)。Primary構成low-cap+pair(history_boostはこの構成の値のまま)。課題hm2_1(16セル×10インスタンス、1600プロンプト)
Registered result P1(B対A)・P2(C対B)ともNOT FOUND、floor_bothを伴う。正答率は3方式ともマクロ平均で約0.26%、160単位すべてが同点(有効n = 0)
What it supports 登録した条件では、B・Cの改善を検出しなかった。床は計算不能ではなく、比較と判定は成立している
What it does NOT support 「探索方式に効果がない」「M3は不要」。差が生じなかった原因(撤回済み: 「Top-1に届く前に死んでいた」「床なので差が出る余地がなかった」、§15)
Next-question provenance 仕様書のM2(Quantum-Inspired Attention)から量子の要素を抜いた古典の対照として、事前に立てた問い。量子の主張を先に置かず、まず古典的な複数仮説の保持と比べるというv2の方針による

2-2. H-GEN-1(自由生成の最初の逸脱の診断)— 正本 H_GEN_1_PROTOCOL.md §14〜18

項目 内容
Question greedyは正解の系列からどこで・どう外れるか(改善はしない)
Intervention なし(診断)。正解強制の経路(j*まで自由生成と状態が一致)の上で、最初の逸脱点j*の位置と仕組みを分類し、scoreを項に分解した。課題hgen1(H-M2-1と同じ生成器で乱数キーだけ変えた未見の1600プロンプト)
Registered result 1599/1600で逸脱。位置は分岐前(S1)1016・分岐点504・分岐後の共有部分60・分岐後の固有部分19・終了0。仕組みはnear_miss 806・pruned 755・underflow 38。決定表の登録済みの出力R1(near_miss > 1/2、成立の最小件数800を6件上回るだけ)
What it supports 登録した分類の下での死因の分布の記述。逸脱1599件中1595件で、historyが選ばれた記号と正解の実効scoreの差の、符号つきで最大の正の構成項だった(観察)
What it does NOT support R1は成功の判定ではなく、次の研究の候補を示す診断の路線の出力。near_missの多くは確率の上では近くない(正解の確率の中央値8.1e-10、0.1以上は7%)。historyが逸脱の原因であること(因果は未検証)。参考のSecondary(H-M2-1の課題)ではR1は不成立(782/1596)
Next-question provenance H-M2-1の後、原因を切り分けないまま温度やbeamを調整するとM2を成立させるための調整になりやすいので、診断を優先するという運営上の判断(H-GEN-1 §0)

2-3. H-GEN-2(履歴の項への介入)— 正本 H_GEN_2_PROTOCOL.md §16〜17

項目 内容
Question デコード時にhistory_boost(またはpair_context_boost)を0にすると、最初の逸脱は遅れるか
Intervention 同じ学習済みエンジンで、デコード時だけ係数を変える: hist_off(history_boost = 0)、pair_off(pair_context_boost = 0)、hist_low(記述のみ)。Primary指標は最初の逸脱位置Lのユニット単位の差。課題hgen2(未見の1600プロンプト)
Registered result hist_off PASS(ΔL = +3.69記号(マクロ平均)、160勝0敗0分、p = 2^-160、16セルすべてで10/0)/ pair_off NOT PASS(観測されたΔL = −0.57、0勝145敗15分)。完全一致はbase 4/1600 → hist_off 726/1600(記述)
What it supports 凍結したhgen2・Primary構成・判定基準の下で、デコード時に履歴の項を外すと、最初の逸脱がbaseに対して登録した両関門を満たして遅れた
What it does NOT support 履歴の項への特異性(hist_offとpair_offは直接比べていない)。「履歴の仕組みが生成の失敗の原因」という一般化。history_boost = 0を推奨設定にすること。hist_lowを用量反応とすること。H-M2-1の床の原因が履歴の項だったこと。複数仮説の探索(M2)がこの構成で有効になること(M2の比較はしていない)
Next-question provenance H-GEN-1のhistoryの観察を介入で検証する、研究運営上の事後の判断(H-GEN-2 §0)。決定表がこの選択を支持したとは扱わない(R5は不成立)

2-4. H-M2-1b(history-off構成での複数仮説の探索)— 正本 H_M2_1B_PROTOCOL.md §20〜21

項目 内容
Question history-off構成(history_boost = 0、それ以外はH-M2-1と同じ)で、同じP1(B対A)・P2(C対B)の改善が見られるか
Intervention 学習はH-M2-1と同じPrimary構成(low-cap+pair)で1回、デコード時だけhistory_boostを0に差し替え(H-GEN-2と同じ作り方)。decoderはH-M2-1のものを変更せずに使用。課題hm2_1b(未見の1600プロンプト)。実行の前に、hgen2でAのhist_offの参照出力を再現(1600/1600)
Registered result P1 NOT FOUND(平均差 +0.0057、13勝4敗143分、p ≈ 0.0245。統計の関門は通過、効果量の関門(≥ 1/20)は不通過)/ P2 NOT FOUND(+0.0008、4勝4敗152分)。診断タグなし。マクロ平均の正答率 A 0.459・B 0.465・C 0.465
What it supports この1構成・1課題分布で、B・Cとも登録した改善の基準を満たさなかった。登録した床の診断(floor_both)には該当しなかった(H-M2-1の0.26%とは違う条件での比較だった)
What it does NOT support 「探索に効果がない」「BとAは同等」「M3は不要」。一般的な床効果がないことや、探索で改善できる余地があったこと。「代わりの候補の確率が小さかったから改善しなかった」「Cのscoreの規則が正解を落とした」(§20-3・§20-4は記述)。他のhistory_boostの値や、history_boostを変えていないPrimary構成(low-cap+pair)への一般化
Next-question provenance H-GEN-1の登録済みの出力R1が示した候補として保留されていたもの。H-GEN-2の結果を見た後に、history_boost = 0を新しい登録構成として採用した事後の研究判断(V2_CHECKPOINT_1.md §4、H-M2-1b §0)。最適値として選んだ設定ではない

3. 現時点で言えること(各正本の範囲を超えない)

4. 残った問いの位置づけ(ここでは次の研究を選ばない)

候補 状態 由来(provenance) メモ
H-GEN-2b(履歴の項への特異性) UNTESTED、保留(OPEN_HYPOTHESES.mdに2026-09-26登録) 実行の前: H-GEN-2 §3-4・§9-7で特異性をPrimaryの範囲の外とし、H-GEN-2b候補(L_hist_off − L_pair_offをPrimaryとする独立した事前登録)を明記。結果の凍結の後: 2026-09-26にOPEN_HYPOTHESES.mdへUNTESTED・保留として登録。H-GEN-2b自体のプロトコルはまだない 正当な未解決の問いだが、M2の検証には直結しない
Candidate Selection / Scoring Hypothesis(仮の名前) UNTESTED、未登録 2層の由来。①事前: H-M2-1 §10-2(本実行の前、手作りデータ)で、確率分布がone-hotに張り付き、生scoreの桁でsoftmaxが飽和することを観察し、温度やscoreの較正を操作変数にする試験を候補にしていた(旧い仮の名前「H-M2-1b」、H-M2-1b §0で別の名前の候補として保留)。②事後: H-M2-1b §20-4の事前に登録していない集計(結果を見た後に行った) §4-1を参照
H-M2-2(機構の分離: 保持の効果と再評価の効果) 候補(H-M2-1 §1・H-M2-1b §1で言及のみ) 事前: B・Cは分岐の位置・回数・候補集合・予算が違うので、P1・P2を機構として読まないための切り出し 登録した改善はまだ検出されていない。機構の分離を次に行うかは未決定である
M3(Quantum-Simulated) 保留 仕様書のM2/M3。H-M2-1 §0: 古典でFOUNDなら、初めてM3を問う意味が出る §4-2を参照
M1の追試(稀な正常による誤警報、検出器の多様性) 保留(2026-09-24から) V2_CHECKPOINT_1.md §4 変更なし
M7 OPEN(H-M7系列はCLOSED) V2_CHECKPOINT_1.md §4 変更なし
M2を一旦閉じるかどうか 未決定 この文書の凍結の後に判断する 登録した構成を変えてM2の問いをもう一度試すことは、「成功するまで構成を変える」系列になりやすい。閉じる場合も、NOT FOUNDの記録として閉じる(効果なしの証明としては閉じない)

4-1. Candidate Selection / Scoring Hypothesisについて、現在言えること・まだ観測していないこと

4-2. M3を今は保留する理由

5. 手続きについての記録

6. Codexの系譜監査(2026-09-29)と対応

総合判定: FAIL(草稿の記述上)。数値・登録済みの判定・主要な研究の系譜は一致。不存在への言い換え1件の修正と、証拠・系譜の範囲の限定をすれば凍結してよい、という判断。対象はcommit 6b776a8(Codexは実験の再実行・ファイルの変更をしていない)。

指摘 判定 対応
1. 数値・判定の引用 PASS —
2. supports / does NOT support、H-GEN-2のPASSとM2の支持を分ける整理 PASS —
3. Next-question provenance(運営判断・事後判断の区別、R5・決定表の扱い) PASS —
6. §5の順序とcommit(git logと祖先関係) PASS —
7. §4のH-M2-2欄「分離する対象の効果がない」は、未検出から不存在への言い換え FAIL 「登録した改善はまだ検出されていない。機構の分離を次に行うかは未決定である」に置き換えた
4. Scoring Hypothesisの2層の由来は正確。ただし「scoreの差は保存した結果から一切確認できない」は広すぎる(361件のうち13件はAが正解を出していてscoreを比べられる。13件すべてでCの選択の方が高く、同点なし) CONCERN 「未保存・未集計(全件)」と「一部は確認可能」を分けた。13件はClaudeも再集計して一致。監査での事後の確認として記録し、登録した結果・原因に格上げしないと明記。累積log pと各ステップの生scoreの項を区別した
5. §3・§4-2で、H-M2-1 §0の床・天井の留保が落ちている。「方針と逆の順序」は研究運営上の評価 CONCERN 留保を戻し、2回のNOT FOUNDを一括してM3の根拠にしないと明記。運営上の評価であることを明記した
H-GEN-2bの由来: 実行前の切り出し(H-GEN-2 §3-4・§9-7)と、結果の凍結後の保留登録(2026-09-26)を分ける。プロトコルが事前登録済みとは読ませない 補足 分けて書き、プロトコルはまだないと明記した
「2回のNOT FOUNDは同じ種類ではない」は記述上の対比としてPASS。「判定は同じだが、観測値と関門の通過状況は異なる」の方が独自の分類の印象を避けられる 補足 置き換えた
H-GEN-1の位置の引用の省略(分岐後の共有60・固有19) 補足 併記した(H-GEN-1 §17で確認、終了0も併記)
「既定の構成」はCSEConfigの全項目の既定値ではない 補足 「Primary構成low-cap+pair」に置き換えた
「未見の課題」は同じ生成器・gridの新しい標本 補足 §3に一文を追加した